Session

DAY 2
奄美大島セッション:
文化翻訳 × Transformation

#文化 #翻訳 #身体性

マップ

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奄美大島セッション:
文化翻訳 × Transformation

「土地と身体を翻訳する酒文化」

ホスト:
西平せれな
(西平酒造株式会社 四代目 代表)
野口真理子
(焼酎愛好家 / 株式会社博報堂 ビジネスプロデューサー)
前川健悟
(黒糖焼酎専門店「酒屋まえかわ」二代目)
安田壮平
(奄美市長)
ゲスト:
伊藤諒
(株式会社doh. Founder)
田中開
(レモンサワー専門店「OPEN BOOK」店主)

世界が気づいた価値、まだそれを知らない地元

黒糖焼酎は、奄美群島でしか造ることを許されない唯一無二の酒です。近年、東京や大阪、さらには海外のバーやメディアでも注目を集め、島の外でその価値が高く評価されるようになってきました。
一方で、奄美では黒糖焼酎が日常の酒として当たり前に存在しているからこそ、その歴史や文化的背景、造りの奥深さを改めて知ろうとする機会は決して多くありません。「いつでもそこにあるもの」だからこそ、その価値に気づきにくい。そんな構造がそこにはあります。
なぜ最も身近な場所ほど、その価値を実感しづらいのか。西平酒造・西平せれなをホストに、地域内と地域外、それぞれの視点から「翻訳」という営みについて議論します。

酒造が試みる、酒蔵からの文化翻訳

西平酒造代表 西平せれなは、黒糖焼酎を通して、島の歴史や風土、人々の暮らしを語り直す取り組みを続けています。
近年は酒を造るだけではなく、その活動を酒蔵の外へも広げ、文化や産業、人口減少といった地域課題について、市民・事業者・行政・若い世代が立場を越えて対話できる場づくりにも取り組んでいます。
島の外の人にも伝わる言葉へと文化を翻訳しながら、一方で島の人自身が自らの文化を見つめ直し、未来を考える対話を生み出す。この現在地から、酒が担いうる「文化の翻訳機能」の可能性を具体的に検証します。

文化の翻訳を通じた真の地域活性

黒糖焼酎を「話題の地酒」として消費される一過性のブームで終わらせないこと。それがこの取り組みの目指す姿です。酒は、その土地の気候や労働、共同体の記憶を、「飲む」という身体的な体験を通して他者へ手渡すことのできる文化です。同時に、外へ伝えるだけでなく、地元の人が改めて自分たちの文化を知り、自分たちの言葉で語れるようになることも重要です。
地域の内側と外側、双方への翻訳が循環したとき、外からの評価は一過性ではなく、地域の誇りと持続的な経済価値へとつながっていきます。奄美発のこの翻訳モデルが、同じ課題を抱える他地域の地酒や地域産品にも応用できる新たな地域活性の型となることを目指します。

気づかれていない価値の再帰と昇華

本セッションでは、黒糖焼酎を題材に、「身近だからこそ見えなくなっている価値」がどのように文化や身体性を通して翻訳され得るのかを、対話とテイスティングを交えながら考えます。
奄美固有の文化を丁寧に紐解きながら、参加者自身の地域にも存在する「まだ気づかれていない価値」を照らし出す時間にしたいと考えています。
そして、価値を「発見する」だけで終わらせず、それを地域の対話や挑戦、次の担い手の育成へとつなげていく仕組みについても議論します。本セッションを通して、地域ごとに異なる翻訳の作法を持ち寄り、単なる視察や交流では終わらない、継続的な実践者のネットワークを育むことを目指します。

参加してほしい人

  • 酒を愛する方
  • 文化資本に興味のある方
  • 地元での文化翻訳・定着に興味のある方