DAY 2
甑島セッション:
限界 × Transformation
限界 × Transformation
#人生に島を #日本の縮図 #半径400mの世界
I
甑島セッション:
限界 × Transformation
限界 × Transformation
限界の先へ
(東シナ海の小さな島ブランド株式会社
代表取締役)
(株式会社ゼブラアンドカンパニー
共同創業者/代表取締役)
矢部 佳宏
(一般社団法人BOOT 代表理事)
山中 大介
(株式会社SHONAI 代表取締役)
九州本土より西へ沖合約30kmの東シナ海に浮かぶ、甑島列島(こしきじまれっとう)。上甑島・中甑島・下甑島、3つの有人島が連なり、長目の浜、鹿島断崖、瀬尾観音三滝などの自然公園を有し、海域を含む島の半分以上が国定公園に指定されている、手付かずの自然が残る風光明媚な島です。玉石垣と平屋の建築群が美しい南国情緒溢れる島ですが、高校がなく島に生まれた多くの子どもたちは、中学卒業と同時に15歳で親元を離れ、そのまま故郷へは戻りません。
甑島に本社を構える、東シナ海の小さな島ブランド株式会社(通称=island company)は、2012年に耕作放棄地の再生から始まり、島唯一の豆腐店の開業やレストラン、宿泊施設、ベーカリーアンドカフェなど甑島列島各地に展開し、公共施設や古民家などの再生を手がけてきた。現在、半径400メートルの範囲において「世界一暮らしたくなる集落づくり」に取り組み、全国から若者たちを呼び込んできた。右肩下がりの時代における小さな共同体の再生と島々の連携を生み出し、新たな離島経済のロールモデルを創出する。
私たちは、限られた資源でいかに生きるのか。甑島の西海岸沿いには、断崖絶壁に囲まれた、すぐにでも森の木々に飲み込まれてしまいそうな小さな集落がある。おととし、こどもがゼロとなったこの村の人口は、およそ50人。まさしく限界。しかしながら、この国は、ほどなく国民の50%以上が高齢者となる「限界国家」になることが予測されている。甑島は、まさしく日本の未来であり、日本の縮図。ここには、海と川と森があり、人々が暮らす平地がある。必要最低限の資源は、すでにあるように思う。さぁ、あなたなら、いかに再生しますか?